SCENE41 【睡眠と脳・記憶】  「もの忘れ」と「認知症」の区別って?

おはようございます。今朝の気温25度、湿度56%、快晴、日差しは強そうですが、風はさらっとしていて気持ちいいです。
さて今日のトピックは・・・

◆脳の情報やりとりの様子、世界初の撮影 
6月3日 読売新聞配信引用

 記憶をつかさどる脳の海馬の神経細胞が協調して働く様子を高速で撮影することに、東京大学池谷裕二准教授らが世界で初めて成功した。

 記憶や精神疾患の解明につながる成果。

 脳の活動を調べるには、血流の変化を連続的にとらえるfMRI(機能的磁気共鳴画像)があるが、撮影できるのはせいぜい約1ミリ・メートル四方。細かく見るため顕微鏡を使っても1秒間に数十枚撮影が限界だった。

 研究チームはレーザーを使った顕微鏡とカメラを組み合わせ、1秒間に2000枚撮影できる装置を開発。ラットの海馬の神経細胞が活動時に光を出すよう処理した上で、約0・3ミリ・メートル四方の神経細胞100〜200個それぞれが出す光の変化を撮影。100分の1秒という短時間に、信号が伝わる様子を追跡できた。

 池谷准教授は「色々な精神疾患のモデルとなるラットで信号パターンの違いを調べたい」と話す。

◆池谷准教授は、脳に関するわかりやすい本を何冊も出されている方です。脳の情報のやりとりの様子を撮影に至ったことは、脳の更なる解明に拍車をかける成果だと思います。精神疾患も心の問題と思われていたのですが、最近では脳の問題であるという傾向にあります。
私も先生の本は、3冊読ませていただいたファンの一人です。

◆今日のテーマは直接睡眠との関連ではありませんが、自分の高齢の親を介護する人にとって、「うちのおじいちゃんもいつか認知症になるのだろうなぁ?」という思いや「最近モノ忘れがひどいなあ」などはストレス状態です。

加齢と共に、脳の神経細胞が少なくなるのは加齢減少で誰でも発生します。

認知症は・・・「その壊れて行く神経細胞のスピードが異常な病気であり、体験の全てを忘れてしまうことが特徴。段階的に進行はしないので、初期段階での見分けは難しい。」

症状としては,やる気がなくなったり、言語障害・注意力低下、中にはうつ症状もある。必ずみられる症状としては、①日時がわからなくなる ②自分の居場所がわからなくなる ③ものごとを理屈で考えられなくなる の3点です。

「もの忘れ」がストレスになっている人は、以前記事に書いた、「結晶性能力」を意識しましょう。生きてきた経験の神経ネットワークを無視するにはもったいないですから・・・