SCENE53 【睡眠知識】 「金縛り」って心霊現象??

おはようございます。今朝の気温は25度、湿度60%、曇り、予報では回復するようですが、ジメジメ度が増すとのこと。蒸しパンにはなりたくな〜い・・ですね(笑)

◆<聴覚神経>耳機能を失うと敏感に 京大グループ
6月14日毎日新聞配信引用

 耳の機能が失われると、脳の聴覚神経は逆に敏感になり、機能を保とうとすることを、京都大大学院医学研究科の久場(くば)博司准教授(神経生理学)らの研究グループが突き止めた。13日(現地時間)の英科学誌「ネイチャー」(電子版)で発表した。神経の感度が変わる仕組みが分かれば、難聴の他に、てんかんなど神経の敏感さがかかわる病気の治療につながると期待される。

 久場准教授らは、ヒヨコの内耳を傷つけて音を聞こえなくし、脳内の聴覚神経細胞の変化を顕微鏡で観察した。その結果、耳からの情報を電気信号に変えて他の細胞に伝える「軸索起始部」に変化が起き、通常の細胞の約1.7倍の長さになることが判明。細胞を流れる電流も約1.5倍になり、より敏感になったことも分かった。

 感音性難聴など耳の機能が失われても、脳内の神経回路は退化せず保たれることは知られていたが、詳しい仕組みは不明だった。

 久場准教授は「神経細胞をあえて敏感にすることで、聴覚神経回路を維持しているのではないか」としている。

◆聴覚機能を失った時、個々の聴覚神経細胞は通常よりも長くなり、電気信号を伝えるということのようです。通常より長くなるという点が、人間の体のリスク対応ですね。やはり、我々の体は神秘ですね。

◆これから夏になると、番組で「怖い話」系統のものが放映されます。その中で、「金縛りになって、落ち武者が上から・・・」というような話は昔からあります。実は「金縛り」は、

「睡眠麻痺」と呼ばれます。発生の仕組みは、レム睡眠(体を休める眠り)の時は、脳波は起きているときに近い波長にも関わらず、筋肉は弛緩状態になっています。その時に覚醒すると、脳ははっきりおきているのに、体が寝たままで動かないことが起こります。これが、「金縛り」です。決して心霊現象ではありません。

原因は、不規則な睡眠習慣や心理的ストレスなど、普段と違う状態の時に起こりやすいです。多くの人は、一生に1〜2回体験する程度で、思春期あたりに比較的多く発現しますが、高齢者でも起こります。男女差はありません。

時間的には1分から数分程度。自然消失か外部からの刺激により消えます。目を動かそうと努力すると時間を短くできるという話もあります。普通の生活リズムで過ごしている限り、心配しなくてもいいと思います。