SCENE152 【睡眠とリズム】  朝型人間と夜型人間の違い

 今週末は3連休。気候もようやく過ごしやすくなってきましたね。活動しやすくなりましたが、冬の到来が早いようなので、今年の秋は短そうですね・・・。

★今日のサイエンストピックス
ホメオパシーは有効?「副作用もないが治療効果もない」VS「科学的に有効性が証明」
産経新聞配信記事引用 9月26日

 植物などを希釈させた水を砂糖玉にしみこませて作る「レメディー」を服用する代替療法ホメオパシー」の有効性などの議論が活発化している。8月末に日本学術会議が、ホメオパシーの治療効果を否定する談話を出したことがきっかけだ。これを受け、ホメオパシー関連団体が「科学的根拠はある」などと反発。厚生労働省も実態把握に乗り出した。ホメオパシー利用者が現代医療を拒否したために死亡したとされるケースもあり、議論の行方は予断を許さない。

 ■医師会なども学術会議に賛同
 8月24日、各省庁などに政策提言を行う内閣府の特別の機関、日本学術会議は、金沢一郎会長(神経内科学)名で「ホメオパシーについての会長談話」を出した。
 談話は、ホメオパシーで摂取するレメディーについて、「植物などを水で10の60乗倍希釈してつくったものを砂糖玉にしみこませたもので、元の物質が含まれないのは誰でも理解できるはず」と指摘し、医学誌の論文を提示した上で「効果はプラセボ(偽薬)と同じで、有効性がないことが科学的に証明されている」と切り捨てた。
 日本医師会など9団体も日本学術会議の会長談話に賛同する声明を発表したほか、厚生労働省ホメオパシーなどの代替医療の実態把握に乗り出している。厚労省では「個別の代替医療の有効性についていいとかダメとかは言えないが、学術会議の意向は重く受け止める」としている。

 これに対して、日本の代表的なホメオパシー関連団体の1つ「日本ホメオパシー医学協会」(東京都世田谷区)は、会長談話について反論を展開した。「ホメオパシーの有効性を否定する論文の数は、ほんのわずかしかありません。しかも、学術会議が(効果がないことの)根拠とした論文は欠陥論文です。一方、有効性を肯定する論文は山ほどあります」。

 ■相次ぐ死亡ケース

 そもそも学術会議が談話を発表した背景には、ホメオパシーにからんだ死亡事故が相次いだことがある。
 新生児の頭蓋内出血の予防に必要とされるビタミンK2の代わりにレメディーを投与されていた山口市の生後2カ月の女児が、昨年10月にビタミンK欠乏性出血症で死亡したとして、女児の母親が、レメディーを投与したホメオパシー療法家の助産師を相手に、損害賠償を求めて提訴していたことが今年7月発覚した。

 また、今年5月には、東京の多摩地区のホメオパシー利用者の悪性リンパ腫の女性=当時(43)=が、通常の医療をほとんど受けずに死亡したとみられるケースもあった。女性は、症状の悪化をホメオパシーでいう「好転反応」ととらえていたとされる。ホメオパシーでは、レメディー使用後の症状の悪化は、健康を回復するための一時的なものととらえている。
 こうした死亡事故が起きているにもかかわらず、ホメオパシー利用者のネット上での体験談の投稿などが絶えることはなく、“信奉者”は減る気配を見せない。

 日本ホメオパシー医学協会の会長が学長も兼務するホメオパシー専門学校のHPの掲示板には、娘がやけどをしたという母親の投稿に「やけどには蒸気をあてる方が効果的」などのホメオパシー療法家のアドバイスが書かれている。
 中には“医療ネグレクト”だとネット上で騒動になった書き込みもあった。腎臓病の子どもを持つ母親が7月15日に「(子供が)レメディーをとると顔がはれて足がむくみ、尿蛋白も出る。このままレメディーで腎臓をケアしたい」と書き込んだ。山口市の新生児がビタミンK欠乏症で死亡した事故が報道された直後だったため、ネットでは再びホメオパシーで子供の命が失われかねないなどとして、掲示板を見た複数の人が警察や児童相談所に通報した。実際には、子供の症状は書き込みよりも軽かったため、騒動は収まったが、体験談の掲示板には現在、ホメオパシー療法家からのアドバイスは停止されている。

 ■現代医療の側の問題も

 なぜ利用者は減らないのか。日本ホメオパシー医学協会の回答はシンプルだ。「第一に有効であること、第二に安全であるという単純な理由によります」。しかし、学術会議の唐木英明副会長(農学)は「ホメオパシーはまじないや祈●(=示へんに寿の旧字体)(きとう)に過ぎない。一般人が自分でホメオパシーを選択するなら自己責任だが、医療を生業にする人が患者に薦めたために、山口のような訴訟問題になった」とする。実際、日本助産師会の調査で、開業助産所433カ所のうち36カ所で、過去2年間に新生児に必要とされるビタミンK2を投与せず、レメディーを投与していたケースがあったことが判明している。
 しかし、唐木副会長は、ホメオパシーが広まるのは「現代医療のすき間を突かれている」と現代医療の側の問題点も指摘する。「ホメオパシー療法家は、利用者の悩みをきちんと聞いている。現代医療も心のケアをどうするのか真剣に考える段階に来ている」。

 ホメオパシー療法家の健康相談は、約1時間かけて相談者に適合するレメディーを指示するもので、費用は大人で8千円から1万5千円だという。レメディーの価格はさまざまだが、一例としては、約30粒の小瓶に入ったもので580円のものなどがあり、36種類のセット販売もされているようだ。砂糖玉だと考えれば非常に高価といえる。唐木副会長は「高価なレメディーをめぐるビジネスを手放したくない人がたくさんいるのは事実だ。ホメオパシーが広まる背景にはこうした事情もあることは多くの人が指摘している」と話している。

◆早寝早起きで午前中から活動的な人を朝型人間といいます。一般に血圧が高めで、元気で行動的な人が多い。性格も明るく積極的で、前向きなタイプが多いです。高齢者は朝型が多いです。

宵っ張りで午前中はぼんやりし、夜になるにつれて頭がさえるような人を夜型人間といいます。朝方とは反対に、血圧は低めで神経質で細かいことが気になる性格。気になることがあると、寝つきが悪く、睡眠障害にもなりやすいタイプです。若年者は夜型が多いです。

すでに気になっている方もおられると思いますが、
「朝型と夜型のどちらが健康にいいのですか?」というテーマです。

実は、朝型か夜型かは、生まれつきの体質や年齢などの個体差がとてもあります。朝型・夜型については、良い悪いの問題ではなくて、その人なりに規則正しく社会生活をしていて、生体リズムの乱れがなければよいといわれています。仕事柄、夜中に作業をする人でも、それが社会リズム(夜型の仕事)として規則正しく同調できていれば、夜型人間であるということだけです。

現在、時計遺伝子の解明が進んでいます。夜型のリズムで耐えれる人もいるわけです。しかし朝方の人が、夜勤などの夜型の社会リズムに同調するのは、かなりしんどい睡眠覚醒リズムを強いられ、継続するのが難しくなるでしょう。

我々人間は、地球の自転リズムに大きく影響をうけていますが、社会リズム(仕事の勤務のリズム)と同調しなければ生活がやっていけない状況では、夜型の人は、うまく折り合って規則正しいリズムで過ごしてください。