SCENE157 【睡眠と睡眠薬】 耐性について 

おはようございます。今年もあと2ヶ月半ですね。朝晩も随分冷え込んできました。みなさんも体調管理に気をつけましょうね!

★今日のサイエンストピックス
 医薬品輸入急増、拠点は関空 日本初の定温庫が稼働 産経新聞配信記事引用 9月29日

 国内空港初の医薬品専用共同定温庫が関西国際空港で完成し、オープニングセレモニーが29日、定温庫内で開かれた。温度管理が課題だった医薬品の取り扱いを伸ばすことで、医薬品の物流拠点を目指すという。医薬品専用定温倉庫のオープニングセレモニー
 KIX Medica(キックス・メディカ)として30日から稼働する。1期島の国際貨物地区に約1億円をかけて計750平方メートルの定温庫を整備。うち約100平方メートルは5度、ほかは20度の一定温度に保たれる。1カ月最大約800トンの取り扱いが可能という。

 比較的軽量で高価な医薬品は航空貨物向きとされるが、品質保持のため温度管理が課題だった。関西国際空港会社では、医薬品の製造、研究拠点の多い関西での医薬品物流拠点づくりはメリットが見込めるとし、定温庫で課題を解決するとともに、昨年に過去最高の約4280億円となった医薬品輸入をさらに伸ばす狙いだ。同社は「医薬品輸送のオンリーワン空港を目指す」としている。

羽田空港ハブ空港としてのポジションをさらわれた関空ですが、医薬品業界の物流には強みがあったんですね。

◆先日の区役所主催の「快眠講座」で、多くの質問をいただいたのが、睡眠薬のことでした。
 特に「飲み続けていると効果がなくなるのではないですか?」という疑問を多くの方(高齢者の方が多い)が、お持ちでした。
 昔の世代のバルビツール酸系睡眠薬などは、副作用(耐性や依存性)の強いものであり、大量服用は呼吸抑制をもたらし生命に関わるものでした。
しかし近年開発された新世代の非ベンゾジアゼピン睡眠薬は、副作用が極めて少ない、寝酒よりも安全な薬になっています。
 処方された睡眠薬の効果が薄れる原因としては、服用法が適切でなく、不眠を悪化させているケースです。日本睡眠学会のHPに、認定をうけたDrや施設のリストがありますので、睡眠専門医療機関で受診するようにしてください。中には内科のDrに、患者の訴えに比例して睡眠薬を増量処方するケースも、今まで何度か見てきました。
 
 市販の睡眠薬は、抗ヒスタミン剤で、基本的には、風邪薬を飲むと眠気が出現することを、逆手にとって睡眠導入剤として、売り出し大きな売上になりました。ただこの種類の睡眠薬は、長期服用は慣れを生じて利きにくくなるようですので、きちんと医療機関に受診してくださいね。