SCENE176 【睡眠と睡眠阻害要因】 睡眠へのニコチンの影響   

  おはようございます。今日は洗濯日和です。気分転換で外の空気を吸うにはいい日ですね。

★今日のサイエンストピックス
生態系損失年370兆円 COP10、無策なら貧困層に打撃
産経新聞配信記事引用 10月21日(木)

 国連環境計画(UNEP)などは「生態系と生物多様性の経済学(TEEB)」の最終報告書をまとめ、名古屋市で開かれている生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で20日発表した。報告書では種の絶滅のスピードは進んでおり、生態系が失われているのに対策を取らなければ、世界の損失は最大年4・5兆ドル(約370兆円)に上ると試算している。生態系の経済価値を示すことで、生物多様性保全を政策決定や企業活動に反映させるのがねらいだ。
 TEEBは2007年の主要国(G8)環境相会合でドイツが提案。06年に発表された地球温暖化による経済損失などを分析した「スターンレビュー」の生物多様性版になる。

 報告書によると、生態系の破壊による世界の損失は、何もしなかった場合、年2兆〜4・5兆ドルだが、保全策として450億ドル投じれば逆に年5兆ドル相当の利益が得られる。
 サンゴ礁には推定100万〜300万種の魚が生息。沿岸部や島で、漁業や観光などサンゴ礁にまつわる利益を糧に生活する人は約3千万人に及び、サンゴ礁から受ける恩恵は最大年1720億ドルに及ぶという。ハチなどの昆虫による授粉の経済価値は年1530億ユーロ(約17兆3500億円)と推定した。
 また、ブラジルの国内総生産(GDP)のうち、農林水産業の割合は6%にとどまっているが、2千万人の貧困層による総生産は農林水産業が89%を占めており、貧困層生物多様性の損失により被る影響が多大であることを指摘した。

 報告書をまとめた責任者のパバン・スクデフ氏は「生物多様性を守るために何もしなければ、人類は何兆ドルもの便益を失うだけではなく、貧困層をさらに貧困に導くことになる。政府も企業も行動をとるべきだ」と話している。

◆タバコに含まれるニコチンは、タバコ葉から抽出されるアルカロイドで、覚醒促進作用と気分向上効果を持つ物質です。ニコチンは、興奮性作用と鎮静作用、依存性を高める作用もあります。ニコチン摂取は、血管収縮により血圧上昇や心拍数上昇ももたらします。思いつくだけで、体にいいことはありません。
しかし、嗜好品であるので、あとは個人の意識の問題です。私も以前は、喫煙していたので。

 睡眠にとっては、ニコチンの効果がなくなるのに、2時間はかかります。寝る前の2時間は、せめて禁煙で。当然、覚醒度が高まりますので、入眠時間を遅らせ、中途覚醒をもたらすことが多くなります。中途覚醒したときに、ニコチンがないと再入眠できない患者さんもおられるようです。

 ニコチンは、全ての疾病を引き起こす原因になりうる物質であるので、食後の一服のおいしさもわかりますが、止めてみるとわかる、脳の清清しさもありますよ・・・。