SCENE29 【睡眠と脳・記憶】 睡眠学習の誤解・記憶のステップ (2)

おはようございます。今日の気温26度、湿度40% 快晴。もうすでにこの時間から暑いです。今日は30度までいきそうな感じ。水分補給に気をつけましょうね。

◆今日は時事ネタではなく、本田宗一郎さんの言葉です。 
「理念なき行動は凶器、行動なき理念は無価値」
「凶器」という言葉に考えさせられました。確かにビジネスでは、経営理念を掲げます。ある意味誰でも出来るとも言えます。しかし、その言葉が末端の社員まで行動で伝わっていなければ、それはお客様にとっては凶器になることもあります。逆に理念に沿った行動でお客様を感動もできます。また多くの人は、「ノウハウ」や「技術」を求めます。しかし、それだけでは成果は長続きしません。理念とそれを具体的に実践するための技術、この双方を組み合わせることで初めて成果が得られます。 
 この言葉を、今の日本の日常の人間関係に置き換えるとしたら・・・私はこう思います。
「思いやりなき行動は凶器、行動なき思いやりは無価値」

◆以前「睡眠学習」という言葉が流行りました。私も英単語を覚えるのに利用しましたが、効果ゼロでした(笑)。今から思えばそれは当然で、「睡眠は忘却を促進します。」これがあるから人間は生きていけます。覚醒時の情報を全て処理していたら脳はパンクです。不要な情報は消しています。
学習は覚醒中にできることです。それが睡眠中にできるならば、脳がテープの音などで起こされていたという脳にとってはオーバーヒートです。

記憶の過程は、「記銘」(インプット)→「保持」(保存)→ 「想起(再生)」(アウトプット)から成立します。どの一つが欠けても記憶は成立しないのですが、私たちが観察できるのは、最後の「想起」という行動のみです。記憶されていても想起できなければ、「記憶力が悪い」と思いがちですが、あまりストレスに感じないで下さい。でもこれってまさにパソコンの機能ですよね・・・

明日は記憶の定着について書きます。