SCENE49 【睡眠知識】 睡眠不足になると、なぜ目の下に「くま」ができるのでしょうか?

おはようございます。今朝の気温は26度、湿度52%、快晴、洗濯日和です。今日は洗濯物は乾きそうですね。人間も乾きそうですけど・・(笑)

さて、今日のトピックは、
◆赤ちゃんロボット開発=発達過程の研究用―東大と阪大
6月11日 時事通信配信引用

 生後約9カ月の赤ちゃんにそっくりなロボットを開発したと、東京大の国吉康夫教授や大阪大の浅田稔教授らが11日発表した。生後9カ月は乳児が運動したり、周りの人やおもちゃなどを認識したりする機能が急速に発達する時期。ロボットと乳児の詳細な比較が進めば、人間の認知発達の仕組みの理解や、子供のように振る舞えるロボットの開発に役立つという。

 「Noby(ノビー)」と名付けられたロボットは、身長71センチ、体重7.9キロ。頭部にカメラ2個とマイク2個、身体の表面に600個の触覚センサーを備え、関節も実際の赤ちゃんと同じくらい動く。

◆いよいよ生活圏にロボットが入ってくるきっかけになるニュースですね。しかし、私としては、心の解明どころか睡眠の未解明の世界も多いのに、そっくり赤ちゃんロボットがほんとうに人間の脳がしている認知ー行動のプログラムで動けるか???です。

 ただ擬似育児体験には利用できるかもしれませんね。これもビジネスマーケット?(結構大きいかもしれません)

◆睡眠不足が続くと、目の周りに「くま」ができます。

最近では、「目のくまにいいマッサージは何か」、「目のくまに良いサプリメントは何か」、また「目のくまを隠すメイク方法はないか」と悩んでいる人が多いそうです。女性の3人に1人が「目のくま」に悩んでいるとも言われています。実は、男性も「目のくま」に悩んでいる方が多いようなのです。不眠社会の実態の一面ですよね。

目のくまの原因としては、睡眠不足や疲労、ストレス、体調不良による目の下(眼窩「がんか」)のうっ血(血行不良)だけでなく、眼精疲労、ドライアイも目のくまには良くないことがわかっています。

「でも、どうして目のまわりにだけ、「目のくま」ができるのでしょうか?」

それは、眼のまわりやまぶたの皮膚が、まわりの皮膚に比べてとても薄く、皮膚の下の血管の色などが見えているからです。
特に、眼の下の皮膚は0.6ミリととても薄く、卵の薄皮程度しかありません。(そのため、目の下の部分は、皮膚の下に張り巡らされた毛細血管の色が常に透けて見えてるほどなのです)

人体の中でも特に眼の下は薄いので、睡眠不足や疲労、ストレスによるうっ血などで血液が黒ずんでいたり、皮膚にメラニン色素が沈着した状態では、その部分が黒ずんで見え、それが「目のくま」となります。

「なぜ血液の色は赤いのに「目のくま」は黒っぽく見えるのでしょうか?」

血液の赤い色は、赤血球の中にある赤い色素であるヘモグロビンの色です。血流の良い状態では、ヘモグロビンはきれいな赤い色をしています。

それが眼窩の血管のうっ血により、疲労や睡眠不足、ストレスの蓄積などの影響で、目の下の脂肪が前に出てくることで、その脂肪が毛細血管を圧迫することによって、血行が悪くなり血液中の酸素が欠乏すると、ヘモグロビンが暗赤色になって皮膚の薄い目の下の部分が黒ずんで見えるのです。

つまり、それが「目のくま」なのです。

ヘモグロビンは、血液の赤血球中に存在する色素タンパクで、全身に酸素を運ぶ役割を担っています。肺で酸素と結合して、血液と一緒に全身に運ばれ酸素を供給します。酸素と結合した状態のヘモグロビンは、「酸化ヘモグロビン」と呼ばれ鮮やかな赤い色をしています。しかし、酸素を供給した後は酸素が離れ、この状態を「還元ヘモグロビン」と呼び、色は暗赤色をしています。

酸素を含むヘモグロビン=鮮やかな赤色
酸素を含まないへモグロビン=暗い黒っぽい色

つまり、「目のくま」をとるには目元の血流を改善することがポイントということになります。
対処療法ですが、蒸しタオルを目に当てるだけでも違います。根本は、目を休めたり、睡眠をしっかりとって血流をよくすることが大事です。