SCENE132 【睡眠知識】  現代の24時間社会における睡眠との向き合い方

明日は大阪市港区役所で「ぐっすり!すっきり!眠れる 快眠講座」で2時間程度の話をします。なんとかギリギリですが、担当の方に当日の配布資料をお渡しできたので、ほっとしています。今回で3回目ですが、今回は参加者の層を限定せずに、幅広い年齢の方に参加いただけるようです。

★今日のトピック
世界初、人工血管作成にマウス実験で成功 東京都医学研究機構  産経新聞配信記事引用 8月30日

 東京都医学研究機構は30日、都臨床医学総合研究所などが世界で初めて、人工的に正常な血管を作ることにマウス実験で成功したと発表した。皮膚の損傷や脳卒中心筋梗塞(こうそく)などへの新たな治療法開発が期待されるという。研究成果は31日の循環器病分野の最高峰とされる米国学術専門誌「Circulation(サーキュレーション)」に掲載される。

 研究は、都臨床医学総合研究所の柴崎太副参事研究員と都立駒込病院らの研究グループが実施。柴崎研究員らはこれまで乳がん抑制因子として知られていた遺伝子が、正常な血管の形成を妨げる「ストッパー」の役割を担っていることを突き止め、この遺伝子の作用を消すRNA(リボ核酸)分子を新たに作り出し、ストッパー機能を取り除くことに成功したという。 マウス実験では、マウスの皮下に正常で丈夫な動脈と静脈を同時に作ることに成功。さらに糖尿病のマウスの傷ついた皮膚に用いたところ、治癒を早めることができたという。 従来の研究でも、動物実験で人工的に血管を作ることができたが、ほとんど弱い動脈のみだった。

 都医学研究機構は「サルを用いた動物実験で、この技術に毒性がないことを確認している。大手の製薬企業などの支援があれば、早ければ5年ほどで実用化できるのではないか」としている。

◆明日の講座でも、私が体験の中で伝えたいメッセージとして話すことですが、「なぜ睡眠知識を知る必要があるのか?」につながります。24時間社会やネット社会になって、たかだか40〜50年の時間経過ですが、利便性を享受できた裏側では、睡眠環境としての影響は大きな弊害を産んでいたことを見過ごしている状態で今に至っています。

1.「寝るのは当たり前」の時代は終わりました。

2.睡眠は十人十色。巷の情報に振り回されず、自己と向き合うことで「自分の快眠スタイル」を見つけましょう。

3.医学的睡眠知識は、この24時間かつ高ストレス社会と折り合うための自己防衛策です。知識をもって現代社会を過ごすのと、知らないで過ごすのとでは、大きな違いがあります。

 みなさんも、少し心に留めておいて下さいね。