SCENE133 【つぶやき】  「ぐっすり!すっきり!眠れる快眠講座」を終えて

 
今日の14時から2時間、睡眠の基礎知識をベースにお話させていただきました。今日はその感想を書きます。

★今日のトピックス
採血、点滴…アニメで説明 子供の治療時の不安緩和   産経新聞配信記事引用 9月1日
 子供向けに、採血や点滴などの医療行為についてアニメを使って説明する端末「スマイルタッチ」が開発された。アニメはオリジナルだけでなく、「それいけ!アンパンマン」などの人気アニメも収録。子供の好きなアニメで、治療時の不安や恐怖を緩和する狙いがあるという。

 ◆直感で分かりやすく

 「アニメなら難しいことを分かりやすく説明できます。言葉で説明するのではなく、直感で理解できます」
 開発したトムス・エンタテインメント(東京都新宿区)の谷貝昌彦さんはこう語る。子供版インフォームドコンセント(十分な説明と同意)とも呼ばれる「プレパレーション」を支援するツールとして、9月下旬から医療機関へのレンタルを開始する予定だ。

 端末は幅307ミリ、高さ275ミリ、奥行き25ミリで、プレパレーション支援コンテンツとして、点滴、採血、レントゲン、吸入の4種類の医療行為を説明したオリジナルアニメが入っている。採血では「何のために血液を採るのか」をはじめ、実際の手順に沿ってどんなときに痛いのかなどを解説。このほか、家庭で役立つ医療情報として、幼児の下痢や嘔吐(おうと)時の対応、発熱時の対応などについてのアニメも収録されている。
 アニメはオリジナルのほか、治療中に子供が見て不安を和らげることができるよう、「それいけ!アンパンマン」シリーズや「きかんしゃトーマス」シリーズなどの人気アニメもある。

 ◆7割超が「有効」

 実際のレンタル開始に先立ち、今年2〜7月に全国23の医療機関でスマイルタッチを試験的に使用してもらった。使用後、医療従事者にアンケートで端末の有効性を聞いたところ、20%が「非常に有効」、54・2%が「有効」と回答。患者(子供、親)により良い医療サービスに有効かを聞いた質問では、48・3%が「とても有効」、38%が「有効」と答えた。
 プレパレーションでのアニメの活用について、スマイルタッチを監修した順天堂大学医学部の田中恭子准教授(発達神経学)は「子供が緊張して不安なときは言葉では耳に入りにくい。子供の関心が高いアニメを使うと緊張が緩和され、医療行為の手順を説明しやすい」と話す。

 ただ、医療機関によって、医療器具や子供の状況などは異なる。このため、アニメだけに頼らず、医療スタッフと子供との対話が重要で、田中准教授は「アニメを見せるだけでなく、医師や看護師が子供と実際にコミュニケーションを取って、子供の医療に対する前向きな気持ちを引き出すことが必要ではないか」と指摘している。(森本昌彦)

【用語解説】プレパレーション

 病気や検査、治療などについて、子供の年齢や理解度に応じた説明をすることで、緊張や不安を和らげ、子供や家族が治療に取り組む意欲を引き出す医療概念や手法。子供のためのインフォームドコンセントと呼ばれることもある。田中准教授によると、(1)医療行為の手順を分かりやすく示す(2)子供の不安や緊張感を和らげる方法を取る(3)子供とスタッフの信頼関係を築く−の3つの目的がある。日本でも近年、人形や絵本などを使ってのプレパレーションの実践が進んでいる。

◆この講座は当初から、申込時点で睡眠に関して悩んでいることを書き添えていただいています。
今回は、「睡眠薬について」「寝付いても1時間以上は眠れない」といったような悩みが多かったです。その点を意識してPPTでの資料を作成しました。

今回とても感激したことがありました。主催者側の担当者の配慮で、高齢者も多かったので、A4に2スライドの18ページ(裏表で)にわたる、ちょっとした小冊子・テキストになるような形でご用意いただいたことです。そのテキスト以外にも5枚ほど、参考資料を添付していたので、印刷費をかなりかけていただいたと思います。

受付後、着席された方の様子を見ていると、多くの人がテキストを丁寧に読んでいました。それを受け取ったときに、講座に対する印象が変わると思います。

講義中も、ご高齢の方の方が、とても熱心にメモをとらていました。14時から16時というのは一番日中の中で眠気の強い時間帯でしたが、「寝るのもよし、聞くのもよし、ただ一つでも二つでも、帰宅後、家族で取り組める改善のネタを持ち帰っていただけたらOKです」というスタンスで話しました。

最後の質疑応答では、夢についての質問が相次ぎ、困ってしまいました。夢のメカニズムは解明されていないので。しかし、意外と「睡眠薬を飲まないと悪夢を見る」とか「一晩の睡眠単位ごとに目覚め、その夢を覚えている」と「夢」というものに悩まされている方が多いのには驚きました。

目の前に足を運んで来ていただいた方の期待値を1%でも上回ったものを提供するという思いで、講義構成も考えたので、最後に大きな拍手をいただいた時、みなさんの顔がとても穏やかだったのが印象的でした。

聞いて下さる方がいるから、発信できる私がいると思うと、ほんとにこの遣り甲斐は講師冥利でした。
参加者ならびに担当部署の方々に、こころから感謝です。