SCENE144 【睡眠とストレス】  睡眠時間でストレス度合いがわかります

 おはようございます。タバコの値上がりによる駆け込み需要も、人によっては、10万円近く買い込む人もいるんですね。テレビのインタビューで、500円までは吸い続けるといっていた人がいましたが、かなり今の不景気では、嗜好品の中では経済的負担は大きいですね。

★今日のサイエンストピック
受動喫煙の死者、年間6800人=職場が半数超、禁煙化を―厚労省研究班   時事通信配信記事引用 9月28日

 受動喫煙が原因の肺がんや心筋梗塞(こうそく)で年間約6800人が死亡しているとの推計値を、厚生労働省の研究班が28日、発表した。うち職場での受動喫煙が原因とみられるのは約3600人で、半数以上を占めた。
 喫煙による死者は年間約13万人と推計されているが、受動喫煙に関する推計は初めて。
 主任研究者の望月友美子国立がん研究センタープロジェクトリーダーは「日本の受動喫煙対策は公共の場所から進んでいるが、長時間拘束される職場での禁煙を進めることで、これだけの人が救える」と話している。
 研究は、喫煙との因果関係が明らかな肺がんと心筋梗塞に絞って実施。国際的な研究や国内の統計に基づき、日本の女性の肺がん死亡の8.1%が受動喫煙によると算出した。
 同様に、女性の心筋梗塞の9.1%、男性の肺がんの1.3%、男性の心筋梗塞の3.7%が受動喫煙によると推計。これを実際の死者数に当てはめると、女性4582人、男性2221人となった。

◆まず最初に・・・・ストレスが全て悪いわけではありません。やる気が出るような仕事へのチャレンジなどは、「いいストレス」です。しかし、現代社会は相対的に、人間関係の負のストレスが多いのは事実です。

ストレスがあると、脳の細胞は疲れます。脳は「あーだ!こーだ!」といろいろ考えます。PCでも異常に大きな負荷をかけると熱を発し、時折、「ばたっ」と落ちたりしますよね。その疲れた脳が睡眠を要求する時、眠気を発します。

一方、ストレスや心配事を抱えて、布団に入ると眠れないですよね。ストレスは、一方では睡眠量を増やし、他方では眠れなくする相反する働きを持っています。

ストレスが及ぼす心身への影響は、軽いものではありません。ストレス増加により乳酸が増加して、カルシウムを体内で利用できなくする働きをします。カルシウムは、心の落ち着きなどにも影響します。睡眠も浅くなったり、寝付かれない不眠状態になったりします。あとは、胃潰瘍や下痢と便秘を繰り返す過敏性大腸症候群になったりします。
ストレス耐性は、見かけではなかなかわかりにくいですが、自分自身は、身体からサインが必ず出ているので、それを見逃さず、リフレッシュすることが大事なことです

「私は神経図太いから、ストレスとは無縁です」のようなことを言う人が男性に多いのですが、人間はそんなに強い人はいません。ストレスと感じていても感じていないように思い込ませているケースが多いです。本当に強い人は、ゴムまりのような柔軟性をもった対応をされます。前者の人は固い棒のようなものですが、大負荷がかかると、ポキッと折れてしまいます。燃え尽き症候群に多いケースです。

ストレスは目に見えないものですが、体は必ずサインを出しています。それを見逃さず、自分の心と対話してください。