SCENE184 【睡眠と五感・ストレス】  色の感情と睡眠への影響(5)

おはようございます。風邪が流行っています。気をつけましょうね。

◆いよいよ、「睡眠と色の感情」も、今回で終わります。

 今回は、色の「派手感」「地味感」についてです。
これらは、色の彩度が最も影響しています。高彩度の色ほど派手にみえます。
他に、明度の影響もうけます。高明度の色も時に派手にみえます。

 注意点として、
「明清色(純色に白を加えた色。澄んだ色調の色のこと。)はどんなに彩度が低くなっても、地味に見えることはありません。」
ということは、寝室に利用するならワンポイント程度に抑えるべき色です。

 身近で派手な色が集まっている場所は、デパートなどの子供玩具売場です。赤・橙・黄など、いずれも派手な色で、子供の興味を惹きます。
 逆に地味な色は、強いて言えば、緑・青緑・緑といえます。

 色の見え方には感情効果による部分も大きいです。たとえば、同じ距離に置いた、同じ大きさの明るい色と暗い色の2色を比べると、明るい色は大きく見え、暗い色は小さく見えます。言い換えると、明るい色は、こちらに近づいて見え、暗い色は、遠ざかって見える錯覚が起こります。

 色の感情という心理に影響を与える要素には、(1)から(5)で紹介したものが、組み合わさって視覚として認知します。自分が一番落ち着ける色を見つけて、寝室に利用してください。不眠の方からの相談で、意外と寝室の色に全く配慮されていないケースが多いのでみなさんにもお伝えしておきますね。