SCENE240 【睡眠と社会問題】 労働者のストレス現状

 年間自殺者推移の傾向をみると、1998年からほぼ3万人以上のレベルを推移しています。2009年の自殺率の国際比較では、日本は何番目だと思いますか?

 ちなみに韓国は9位です。5位はハンガリー。日本はその次の6位です。
                    
 労働者健康状況調査によると、仕事や職業生活に関わる強いストレスを感じている人が、1997年と2002年には、それまで50%台であったものが、60%を超えました。

 2002年の詳細をみると、男性は63.8%、女性は57.7%、全体で61.5%です。

 企業としてメンタルヘルスに取り組んでいるところは、多いとはいえません。中小企業は、特に思いはあっても、それどころではない!というのが現状です。

 特に、中間管理職は、過度な労働時間か精神的ストレスを抱えた状態で帰宅します。前者では、睡眠時間が不足して翌日をむかえます。後者は、交感神経優位な状態での睡眠なので、睡眠の質の問題により、翌日の朝、目覚めた時に、一番疲労感を感じるといわれる人が、かなりいます。

 私も管理職のときに睡眠障害を経験したので、その辛さは身をもって実感します。

 疲弊しているみなさん、心・身体のサインを見落とさずに、心療内科などに受診する自分をいたわる勇気も必要です。