SCENE271 【睡眠と五感】 被災による都市節電から見えること

 今回の東日本大震災で、福島県原発が、かなりのダメージをうけました。供給電力不足の可能性が発生し、東京電力計画停電を始めました。その影響か、東京都心でも店が節電に取り組んでいます。

 今朝のめざましテレビで、1部分暗くなった節電に対してのインタビューがありました。

 「暗くて困る」という意見が多いのかな?と思いながら見ていると、なんと!「それほど不便は感じない」「今までが明るすぎたのかも」という声が多かったです。

 そうなんです。夜型社会=眠らない社会になり、夜中でも明るい社会(24時間営業のコンビニなど)に慣れてしまって、不快感に近い違和感を感じるのかと思っていましたが、意外にも、夜間コンビニの明るさにはそれほど苦にならない感想が多く、正直驚きました。

 実は、睡眠との関連で言えば、2500ルクスというのが、一つのポイントになります。この明るさ以下ならば、メラトニンという睡眠ホルモンが分泌します。それ以上の明るさであると、抑制されます。このメラトニンは、明暗に反応するホルモンだからです。

 今までは明るい夜の社会が当たり前という意識で、節電などという意識はなかったと思いますが、「今までが明るすぎた」この言葉は不眠改善のキーワードです。

 なかなか寝付けないような入眠障害の人は、特に寝る2〜3時前の環境の明るさにぜひ意識してみてください。