SCENE284 【睡眠と社会問題】 米国国防省の関心事

 今日本で大きな問題になっている、原発事故ですが、
 過去にさかのぼると、「チェルノブイリ原発事故」という多大な損失を出した事故がありました。のちの報告書によると、睡眠不足が関連しているという報告がされていたそうです。
 
 アメリカのチャレンジャーの打ち上げ失敗も、スタッフの睡眠不足によることが、事故の引き金になったという報告がされているようです。

 アメリカでは、まだ記憶に新しい湾岸戦争で、いくつかの失敗を犯しているのですが、その中でミサイルを味方の輸送機に向かって発射した事例がありました。そのミスが起きたのは、非常に眠くなり、ミスを起こしやすい時間帯であったことが報告されています。

 米国国防省は、「睡眠医学」「時間生物学」の間に、多額の投資をしています。ミスにつながらない睡眠不足のレベルや逆に相手にとって、どのような戦略が時差ぼけに効果的か?などといったことを戦争に備えて研究費を投資しています。

 軍隊が上記のテーマに関心を持つことも、戦略・戦術のために必要な情報であるからなのです。