SCENE291 【睡眠とストレス】 ストレスが認知症の原因に・・・

 私たちは強いストレスを受けると、体温・血圧・血糖値が急激に低くなります。それを回復するために、脳が副腎皮質ホルモンの分泌指令を出し、体温・血圧・血糖値が正常値に戻ります。

 しかしこの状態が長く続くと、副腎皮質ホルモンの分泌が止まらず、脳の「海馬」の細胞を壊します。

 この「海馬」は、感情やそれに伴う行動、記憶などを司るとても大事な器官です。ダメージをうけると、認知症や記憶障害を引き起こします。

 加えてストレスの影響は、海馬だけでなく、脳細胞全体を萎縮させ、免疫システムの働きを悪くします。

 今回の東日本災害の被災者も、かなり強いストレスを受けています。これからPTSDなどの発症が危惧されます。

 ストレスには身体的症状として、睡眠障害があります。他には、肩こり、慢性疲労胃潰瘍、息切れなど。

 ストレスをなくすことは難しいので、気分転換などの自分なりの方法を見出すことが大事です。